2019/08/05(月) Stage Art Company

神戸 三宮 ボイトレ 歌唱 共鳴⑤

【Stage Art Company 歌唱 共鳴⑤】

みなさん、こんにちは。

神戸、三宮にある舞台スクールStage Art Companyです。

第14回目の歌唱の記事となる本日も、引き続き共鳴に関する基礎知識ご紹介します。

 

 

 

 

 

~共鳴の感覚に慣れる~

共鳴は感覚による部分が大きく、その感覚を得るにも慣れが必要です。

それぞれの人が得る感覚も絶対的ではないのですが、

ここでは一般的な目安となるイメージを共有し、

ご自身で実践して感覚に慣れていただければと思います。

 

共鳴の感覚は人によって少しずつ違いますが、

通常、低音を歌うときは胸腔と呼ばれる胸と喉の周辺、口(口腔)から響きを感じます。

そして、高音になるほど軟口蓋から頭の後ろの部分や、

頭のてっぺんから共鳴感を得るのです。

 

一番いい方法は、共鳴の感覚の違いがよくわかる、

子音と母音を使って練習することです。

一般的に、「æ(エ:Cat)」、「a(ア:Not)」の母音は同じで、

主に口や喉、胸からの共鳴をわかりやすく感じます。

そして「i(イ:See)」、「u(ウ:Soon)」は、

主に頭から頭声の共鳴をわかりやすく感じます。

「m」、「n」と同じ子音は、鼻腔の共鳴を感じるときに有利です。

 

しかし、同じ母音「ア」を発生したとしても、

口腔(口)と鼻腔を響かせて声を出すときと、

喉頭を下げて暗いトーンで声を出すときの共鳴感は全然違います。

したがって、共鳴の感覚を区分するときは、口の外に出る声を基準に判断するのが一番です。

 

頭声ではじめて歌うボーカリストは、頭声の共鳴感に慣れていません。

この感じが合っているのか、間違っているのか、

本人でさえもよくわからないことがほとんどです。

このようなときは、録音を通して自らモニタリングするようにしましょう。

またリップロールやハミング練習は、共鳴感覚の移動を感じるために最適な方法です。

 

主に胸声を使用して低音を歌うときは、

口腔(口)と喉周辺、胸などから声が響いてくることをイメージしましょう。

また高音になるほど、徐々に軟口蓋を過ぎて、

頭の後ろや頭頂部から響いているイメージを思い浮かべると良いでしょう。

繰り返し練習することにより、この感覚に徐々に慣れてくるはずです。

 

 

 

舞台、そして日常生活でも、ご自身の声をコントロールできるメリットは計り知れません。

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