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twitter2019/09/12（木） Stage Art Company
神戸 三宮 バレエ ダンス 階級制度
【Stage Art Company バレエ 階級制度】
みなさん、こんばんは。
神戸、三宮にあるバレエ教室Stage Art Companyです。
今日は８４回目のバレエ記事となります。
今回は、バレエ団における階級制度についてご紹介します。
◇階級制度とは
多くのバレエ団のダンサーには階級があります。
ほとんどが群舞を踊るコール・ド・バレエのダンサーとして入団し、
トップのプリンシパルを目指して切磋琢磨していきます。
なかには、コール・ド・バレエを飛び越えて入団したり、
すでに経験のあるダンサーが移籍する場合は最初から上の階級で入団することもあります。
多くは試験を受けて（プリンシパルは芸術監督が任命するケースが多い）昇進しますが、
階級ごとに大まかな人数が決まっているため、「今回は枠が１名しかない」という場合もあり、
実力があってもなかなか昇進できずに悩むダンサーもいます。
なお、バレエ団によって微妙に名称が異なったり、そもそも存在しない階級もあります。
また厳密に階級を設けていないバレエ団もあります。
以下が、一般的な階級の名称を上位から順に記載したものです。
《プリンシパル／エトワール》
《プリンシパル・キャラクター・アーティスト》
《ファースト・ソリスト／プルミエ・ダンスール》
《セカンド・ソリスト／スジェ》
《ファースト・アーティスト／コリフェ》
《コール・ド・バレエ／アーティスト／カドリーユ》
◇コール・ド・バレエ／アーティスト／カドリーユ
「コール・ド・バレエ」は、バレエ団の階級制度において一番下の階級で、
群舞を踊るダンサーのことを指します。
入団したばかりのダンサーは基本的にまずこの階級に所属し、上の階級を目指していきます。
日本ではよく「コールド」と略して呼ばれます。
バレエ団によっては「アーティスト」と呼んだり（英国ロイヤル・バレエ団や新国立劇場バレエ団）、
またパリ・オペラ座バレエ団では「カドリーユ」と呼ばれています。
バレエ団ではない公演（オーディションによって集まったダンサーによる単発公演など）でも、
群舞を踊るダンサーはすべてコール・ド・バレエと呼ばれます。
統一感のあるコール・ド・バレエは、圧巻の迫力です。
◇ファースト・アーティスト／コリフェ
ダンサーの階級のひとつで、
セカンド・ソリストとコール・ド・バレエ（アーティスト）の間、
下からふたつめの階級にあたります。
コール・ド・バレエと同じく、群舞を踊ることが多いですが、
群舞の先頭に立ったり、中心で踊ったりすることが増えます。
パリ・オペラ座バレエ団では「コリフェ」と呼ばれます。
◇セカンド・ソリスト／スジェ
ファースト・ソリストとファースト・アーティストの間、
ちょうど中間の階級にあたります。
ドゥミ・ソリストと呼ばれることもあります。
主役以外の役柄で、ソロを踊ることもありますが、
少人数のアンサンブルを任されることが多いです。
群舞を兼任することもあります。
バレエ団によっては「ソリスト」とのみ呼ぶこともあります。
またパリ・オペラ座バレエ団では「スジェ」と呼ばれています。
◇ファースト・ソリスト／プルミエ・ダンスール
プリンシパルとセカンド・ソリストの間の階級です。
プリンシパル直下の階級なので、準主役はもちろん、主役を任されることもあります。
パリ・オペラ座バレエ団では、
男性は「プルミエ・ダンスール」、女性は「プルミエール・ダンスール」と呼ばれ、
このあとはもう昇進試験はありません。（エトワールは任命制）
◇プリンシパル・キャラクター・アーティスト
踊りよりも演技中心の役柄につくダンサーのこと。
たとえば『眠れる森の美女』のカラボスや『ラ・シルフィード』のマッジ、
『ロミオとジュリエット』の乳母など、
踊りは少ないものの物語に大きくかかわる重要な役を劇的に演じます。
この階級を含まないバレエ団もありますが、
演技を重視する英国でとくにプリンシパルに次ぐ階級として重用されており、
とくに英国ロイヤル・バレエ団で「プリンシパル・キャラクター・アーティスト」の名で呼ばれます。
◇プリンシパル／エトワール
プリンシパルはダンサーのなかで最高位の階級です。
ほとんどの演目で主役、または見せ場の多い準主役を踊ります。
バレエ団によっては、プリンシパルのなかでもとくに重要な役を踊る、
「リード・プリンシパル」という階級を設けていることもあります
（イングリッシュ・ナショナル・バレエ団など）。
パリ・オペラ座バレエ団では、“星”という意味を持つ「エトワール」という名で呼ばれます。
１５０人ほどのダンサーのなかで、エトワールになるのは２０人前後。
その下の階級までは試験の結果次第で昇進できますが、
この階級だけは芸術監督が決定します。
安定したテクニックと、たしかな演技力の持ち主なのはもちろんのこと、
スターにふさわしい華のある個性が必要とされます。
ちなみに、かつて振付家のベジャールが、
マニュエル・ルグリとエリック・ヴ＝アンの２名を突然エトワールに任命したものの、
芸術監督のヌレエフがそれを取り消し、
６か月後にルグリをエトワールに任命し直す（その間にヴ＝アンはオペラ座を去る）
という事件がありました。
柔軟性、しなやかさを身につけるためにも、
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